幸と不幸

 昨夜「モルドバの祖母に温水洗浄便座をプレゼントする為に帰省した孫娘」に同行取材したTV番組を放映していました。
 いろいろハプニングもありながら、大工事の後、最後は無事に屋外(!)のトイレに温水便座が取り付けられ、皆が試しに使い、大いに感動している様(表情)が映し出されていました。温水洗浄の気持ちよさ、そして日本の技術に驚いている姿が「日本人のプライド」をくすぐって、視聴者の多くが同じように「良かった、良かった」と喜んだのではないかと思います。私もその一人です。
 この温水洗浄便座の存在など全く知らなかったモルドバのこの家族と、工事に携わった施工業者はその心地良さに幸福感を味わったことでしょう。その点で他のモルドバの人々よりも幸せと言えましょう。でも、この便座の寿命はどれ位でしょうか。極寒の外のトイレです…もって10年くらいかも知れません。そのうちに間違いなく壊れてしまいます。
 そのとき幸せな家族は不幸になります。今までの快適なトイレ状態を奪われるからです。その状態を続けたいならば、又孫娘に取り付けを依頼するか、自分達で購入するしかありません。かなりの出費になることは想像に難くありません。
 温水洗浄便座を取り付けたことが、この家族に「幸と不幸を同時にもたらした」ような気がして仕方がないのです。
 いえ、洗浄便座の恩恵を受けて もう洗浄便座の無い暮らしには戻りたくない私には、何一つエラそうなことを申せる立場ではありません。
 便座が取り付けられて、トイレは快適になった。同時に電気を消費し、便座はいつか壊れてゴミになる。いつか便座の無い暮らしに戻らなくてはならない不安の中で、束の間の心地良いトイレを味わう。
 何なのでしょうか…人間て。私も以前は温水洗浄便座なんて知らなかったのに、それ程不自由は感じていなかったのに。
 快適なトイレは幸福です。又お風呂に入れば笑顔になります。
 ISの戦闘員は温水洗浄便座を知っているのでしょうか。またお風呂などとても望めないでしょうが、週に何度シャワーを浴びているのでしょうか。
 私にIS戦闘員を非難する資格はあるのでしょうか…。
 
最新記事
過去の記事
08  07  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 
リンク
このブログ内を検索